USM S8 最高レート2020、最終レート2014構築 「限界脱出雨」

S8お疲れ様でした。Mt.fujiです。

この記事では、USM2シーズン目のレーティング環境だったS8と、2,3月に出場したシングルバトルのポケモンオフで自分が使用した構築を紹介していきたいと思います。
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↑画像で並べてみるとミミッキュがOLしてるのが思ったより気持ち悪かった

構築の出発点

前シーズンのS7で脱出トノ入りの雨パ
fujipokemon.hatenablog.com

を使い、潤沢な雨ターンを保ったままエースを無償降臨させられる安定感に手ごたえを感じたため、今シーズンも脱出雨ギミックを採用した構築で挑もうと考えていました。

しかし、雨を使っていて
キノガッサの通りが良くなりがちで、相手の構築に採用されているとほぼ選出されるうえに良いように仕事をされてしまう
・水タイプを2体も採用している構築のわりに、雨選出できない場合にカバルドンランドロスといった相手の地面枠の対処に手こずる
といった不満点も感じていました。

キノガッサに対する明確な処理ルートについては、構築記事を読み漁っているうちにコケコのエレキフィールドメタグロスという並びが有効かつ雨との相性もいいということで採用することにしました。
そして、コケコグロスの並びで一貫している地面タイプに優位を取れ、地面タイプを失いたくない相手が後出ししてくるポケモンに大きな負担をかけられるポケモンとして、水、飛行という広い攻撃範囲を持っているペリッパーを採用してみようと考えました。副産物として雨選出に組み込んで使うこともできるので、選出の幅が広がることも期待できはまっているのではないかといった予測もありました。

結果として雨に関連した水タイプが構築に3体もいるいびつな並びになったため、SMの全国ダブルで結果を残している「限界雨」というニョロトノペリッパーを両採用する構築に倣って構築名は「限界脱出雨」としました。
(並びこそ似ていますが、この構築の内情は雨選出のために採用されているトノラグと雨が出せない場合の裏選出とのシナジーを考えて採用されているペリッパーという形なので、どんな相手が来ても雨選出をして押し切るダブルの限界雨とはコンセプトがだいぶ違うのですが)

ポケモンの個別解説(カッコ内の数値は努力値

ニョロトノ@だっしゅつボタン おだやか あめふらし
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ねっとう/ほろびのうた/アンコール/まもる
197-x-123-110-137-90
(H252 B220 D36)

天候始動要員その1。ラグの出しやすさからメインはこちらです。
技構成、調整すべて前シーズンと同じなので前シーズンの使用感も参照してください。
調整に不満を感じることは今期も特にありませんでしたが、カプ・コケコの拘り眼鏡所持率が上がったのかボルチェンに繰り出すとボタンが発動せずに倒されてしまう場面もあったため、最初は雨が降っていない段階でラグに引いて電気を無効化し、その後トノを後投げして草結びのケアをしつつ脱出を狙うといった立ち回りも必要なのかなと思いました。
イーブイバトンやコケコライドなどのバトンが見え見えな相手には初手に投げて展開を阻害しつつ、脱出ボタンを消費して後半で脱出せずに滅びの歌を入れられるようにする立ち回りも数回しました。


ラグラージラグラージナイト いじっぱり しめりけ→すいすい
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たきのぼり/じしん/れいとうパンチ/がんせきふうじ
175-178-110-x-111-112→175-222-130-x-131-122
(A252 D4 S252)

SMの雨パ不動のエース。
このポケモンも前期とまったく同じです。
1800↑あたりからはランドの前に脱出ボタンで無償降臨することが出来たときは大体裏読みで地震打ってました。
構築からステロ撒きがいなくなって確実性はやや下がりましたが、岩石封じのおかげでパルシェンギャラドスに対面から打ち勝つことができるのは評価が高いです。
削れたギルガルドに持っていけると思って地震を打ったらHBに厚く振っていたらしく耐えられて弱保シャドボで倒されたときはタイプ相性をひっくり返す種族値の理不尽さを感じました…


ペリッパー@こだわりメガネ れいせい あめふらし
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なみのり/ぼうふう/れいとうビーム/とんぼがえり
167-70-121-161-90-66 ※S個体値8~9
(H252 B4 C252)

この構築のコンセプトであり独自性。
水、飛行という2つの高火力なタイプ一致技を持ち、耐性面でも優秀なポケモンですが、種族値の低さゆえ相手の高耐久ポケモンに止められてしまうことが多いのが不満点でした。そこで、Zやメガネなどの火力強化アイテムを持たせるのはどうかと思い立ち計算していたところ、こだわりメガネを持たせた際の火力が道具補正なしでは受けられてしまっていた相手を受からなくすることが出来る絶妙な火力が出せることに気づき採用してみることに。
当初はテンプレタスキペリッパーに広く採用されているひかえめCSでの採用を考えましたが、タスキを持てない都合上耐久に不安が生じた点、また、コケコが出せないときにカバルドンのあくび展開に後攻とんぼを打つことで打開できたり、ポリクチなどの構築で相手が貼ったトリックルームを逆利用して暴れることが出来るメリットが存在する冷静HCという形で使うことにしました。カバルドン抜かれを達成するためにはS個体値8,9が必要です。すぐ下の実数値65付近にはローブシン、ガラガラ、ドラミドロあたりしかいないので最遅でもいい説はありますが…

技構成ですが、水技は命中安定で火力も十分に確保されている波乗りを選択。残りの2枠はマンダをワンパンできる(行動できれば)冷凍ビームと、ラグラージと組み合わせる際の使い勝手が向上し、カバルドンに後攻で当てることであくびループを抜け出せるとんぼ返り。ポリ2カビゴンあたりの再生持ち特殊高耐久相手が構築単位でキツいので冷ビをはたきおとす、毒あたりにするのもアリかもしれません。

最初は深夜テンションで思いついたクソポケモンなのではと疑心暗鬼でしたが、使ってみたらめちゃくちゃ強い!
タスキペリッパーの火力前提で暴風に平然と後出ししてくる水タイプをゴリゴリ削ってサイクルを崩壊させてくれました。
また、コケコグロスに打たれた地震を無効化し、なおかつ地面タイプを失いたくない相手の裏のポケモンに大ダメージを与えることによって大きなアドバンテージを取るという本来のコンセプト通りの働きもしっかりこなしてくれてとても頼もしいポケモンでした。特にカバルドンは昨今地震ワンウェポンの上コケコと同時選出していればあくびを打ってくることもほぼ無いため、このポケモンを後投げすることが安定択になるという強みも持っていました。

途中でミミッキュを採用し能動的にトリルを貼ることが出来るようになってからはトリルエースとしても活躍してもらいました。
クチートアシレーヌといった有名なトリルアタッカーとは違い、あまりトリル運用を警戒されていない点が大きく、程よく消耗させたあとにトリルで2タテといった対戦や、序盤でミミッキュのトリル呪いとペリッパーで削り、トリルターンが切れ雨ターンが継続しているターンを使ってラグラージで〆るといったオシャレな動きを決めた対戦もありました。

タスキの行動保証を失ったせいで初手投げの安定感が減ってしまったり、Sを削ったせいでCSなら上から2回行動して倒せる相手が倒せないといった欠点もあるにはありましたが、それを補って余りある使い勝手の良さを持っていたポケモンだったと思います。

Sライン
無振りカバルドン-1
無振りクチートより遅い
無振り45族(ローブシン、ガラガラなど)+1

与ダメ
メガネ暴風でH252レヒレに57.1~67.4%、H252ナットレイに60.2~71.8%、コケコのエレフィ10万耐えメガギャラに56.6~66.9% すべて確2
メガネ雨波乗りでH252メガクチートに101.9%~ 確1
H252クレセリアに54.2~63.9% 確2 雨状態では月の光の回復量が下がるため3ターンほどあれば押し切ることが可能

被ダメ
無振りレヒレのムンフォ 41.3~49.1% 確3
いじメガラグの雨下滝登り 37.7~44.3% 確3
いじミミッキュぽかぼかフレンドタイム 82.6~97.6% 確2
いじAぶっぱランドの岩石封じ 49.1~58.7% 乱2(98%)←いじタスキランドあたりには対面からでも勝てない可能性があるため耐久調整の検討もアリか?


カプ・コケコ@デンキZ おくびょう エレキメイカー
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10まんボルト/めざめるパワー(氷)/ボルトチェンジ/どくどく
146-x-105-147-95-200
(H4 C252 S252)

このポケモンも前期からの続投枠。前期はトレーナーがメガネ電気を使うのがヘタクソという身勝手な理由でデンキZを持たせられていたポケモンでしたが、今期もこだわりメガネをペリッパーに奪われてしまったため引き続きデンキZに。
しかし、コケコグロスの並びを作る上ではポリゴン2キノガッサあたりへのボルチェンダメを増やせるメガネのほうがかみ合っていた可能性は否定できません…

安定の10万ボルチェン以外の2枠は、マンダランドグライオンあたりへの最高打点となりうるめざ氷と、構築単位で重いポリ2、カビゴンに刺せれば勝ち目が出てくる毒をチョイス。毒があってもポリ2カビには少しだけ分が良くなるだけなのですが、たまにマッチングするヌケニンに対して初見殺しができる点は偉かったです。

コケコがいるのに初手にゲッコウガを投げてくる連中は裏に電気無効がいるかスカーフなことが多いのでボルチェンを打たずに脱出トノやグロスにバックする立ち回りを今期はしていました。割と当たります。
また、初手に出てくるミミッキュも呪い身代わり型が多くボルチェンに身代わりを合わせて裏に削りを入れようと画策してくるので、初手は10万で居座ることもしていました。Z来たらお通夜

後半はコケコの通りが悪い構築が多く、エレキフィールドで味方を眠らなくすることが主な仕事になっていました…


メタグロスメタグロスナイト いじっぱり クリアボディ→かたいツメ
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アイアンヘッド/しねんのずつき/アームハンマー/バレットパンチ
167-202-151-x-111-113→167-213-171-x-131-153
(H92 A228 B4 D4 S180)

ラグ入りの雨パの構築記事を漁っていて、裏のメガ枠としてコケコと組むことでキノガッサに強く出ることができ、また呼ぶナットバレルバナあたりの草タイプにも優位を取れるアムハン思念両搭載のメガグロスに魅力を感じたため採用。いじガルーラ(準速100族)抜きまでSに割き、余った努力値でCにあまり降らないメガゲンガーのシャドボを耐えられるHPを実現しました。

技構成は雨の裏選出で出されやすい上記ポケモン+ブルドヒなどのサイクルを破壊するための思念とアムハンは確定。アイへもテテフやブルルを確殺でき、命中100%に怯み3割付きという優秀な技なため採用。最後にサイクル破壊に特化した雷パンチか対面性能の向上が期待できるバレパンで悩みましたが、バレットパンチを選択しました。結果的には対面性能が重要になる対戦のほうがサイクル破壊よりも多かったため正解の選択だったと思います。

メガグロスをここまで本格的に使ったのは初めてでしたが、種族値の高さから大抵の攻撃を一発耐え高火力と広い技範囲で相手に負担をかけていけるのは強かったです。
1サイクル目のテテフ対面など圧倒優位な対面では相手が後ろのグロス受けに引く可能性を考慮して技選択をするようにしていました。


ミミッキュミミッキュZ いじっぱり ばけのかわ
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じゃれつく/かげうち/つるぎのまい→のろい/トリックルーム
155-143-113-x-126-123
(H196 A156 B100 D4 S52)

ここまでの5体で若干重いバシャーモギャラドスボーマンダ、あるいはボルトロスゲッコウガなどを死に出しから誤魔化すことの出来るポケモンとして補完的な採用。
物理メガポケを受ける役割を持っているためABミミッキュがベースとなりますが、キノガッサにヘイトがたまっていたことから通常のABミミッキュより多少速い準速70族抜きまでSに割き耐久を落とすというどこかで見た調整を参考にしました。
バシャのフレドラが乱数耐えになってしまいましたが、結局シーズン通してメガバシャのフレドラを皮なしミミッキュが受けることは数回しかなく特に問題は感じませんでした。

初期はじゃれ影剣舞トリルで採用していましたが、カビゴンなどの自分で耐久を上げられる相手には攻撃上昇が通用しにくいため、どんな相手も毎ターン大幅な削りを行うことの出来るのろいへ。
結果的には身代わりを絡めたギミック系統に強くなり、またトリル展開後の退場がスムーズに行えるようになったため変更は正解でした。

ちなみにこの構築の最初期はゴツメランドがこの枠に入っていて、対面操作とエースのお膳立てをするつもりでしたが、めざ氷を搭載した氷タイプが今よりもはるかに重く、出場した完熟オフの決勝Tで霊獣ボルトロスに3タテされたため変更となりました。

選出

前シーズンに使った構築は雨選出と非雨選出の役割分担がハッキリしていて、雨の刺さりが悪そうなときは雨に頼らない4体のうちから3体を選出することが普通でしたが、この構築は雨に関連しない選出が1通りしかできないことや、個別解説でも述べた通りペリッパーの単体性能が高いことから、雨を止めてくるポケモンが1匹程度であれば雨選出を出していくこともよくありました。


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雨選出する場合の基本選出。初手コケコのボルチェンで相手を削りつつトノで脱出して、エースのラグラージで雨ターンを最大限活用して勝ちに行く並びです。電気無効枠さえ倒してしまえばコケコも相手を2体以上持っていくことの出来る性能があるので、詰めていくのにラグとコケコどちらが重要かを常に頭において立ち回りましょう。
命中安定と高い素早さという強みを持っていて、出せた場合の制圧力は素晴らしいです。
前シーズンで使っていた脱出雨と同じコンセプトだったので、後半は相手の立ち回りへの読みが使い初めのころよりだいぶ洗練されてきたなと感じました。
しかし、脱出トノというポケモンの性質上アタッカー2体で相手のポケモン3体を見なければならず、その思想は様々なストッパーが存在する現環境では使いづらさがあるといわざるを得ない場面も多かったです。


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ラグラージを出す必要がある構築に、カプ・レヒレなど水タイプの高耐久ポケモンがいる場合はこちらを出すことが多かったです。ミミッキュの皮をトンボルチェンで剥がそうとしてくる相手はそこそこの数いるため、そこへ脱出トノを後出しすることで有利対面を作り出すことができます。


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相手の構築に電気技が多数仕込まれている気配がなく、ペリッパーがワンパンされにくい状況であると判断した場合はこの3体を出します。ミミッキュでトリルを展開しペリッパーで暴れ、トリルが切れたタイミングでラグラージで〆る、あるいはペリッパーを先頭におき天候を取ってラグラージで相手を削り、ミミッキュペリッパーのどちらかを一貫させるといったゲームプランを持って戦っていました。


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真の意味での限界雨選出です。電気の負担が薄いなおかつ水の通りがいいときにたまにしましたが、天候は取れても鈍足微妙耐久2体の選出になってパワーが下がり、ラグラージへの依存が強まってしまうためあまりオススメしません。


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雨が出せない場合はこの3体の並びがメイン選出となります。コケコグロスの高火力を警戒して相手は物理耐久の高い地面タイプを選出してくる可能性が高いので、そこにペリッパーをぶつけて相手の受けまわしを間に合わなくすることが理想の勝ち筋です。
コケコグロスの並びには炎も一貫しますが、一度ペリッパーを出してしまえば雨が止むまで炎技を実質等倍や半減とみなして立ち回ることができるため、だいぶ余裕が生まれます。


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オニゴーリペンドラーなど、身代わり絡みのギミック構築にはこの選出をしていきたいです。グロスペリッパーの相性補完を活かすのみでなく、ミミッキュペリッパーの並びでトリルを能動的に決めに行くこともできるため、対戦の中で相手の選出に合わせて取ることの出来る立ち回りが多い印象がありました。


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裏選出でも単体性能が高い3体なため選出してもある程度の仕事はしますが、地面の一貫がありすぎるうえに、環境に地面枠が不在の構築がほぼ存在しないのであまり出せません…


重いポケモン
・霊獣ボルトロスf:id:Mtfuji:20180118220636p:plain
雨選出できればラグラージが優位を取れますが、裏に電気の一貫を切れるポケモンがいないため雨を出せない場合辛い相手です。ラグラージでもまれにスカーフ草結びで出落ちして試合終了のパターンもありますし気を抜けない相手です。

ポリゴン2f:id:Mtfuji:20180312143948p:plain
雨選出でHBポリ2と当たってしまった場合、雨滝登りも余裕を持って耐えてくるためなんとかコケコで毒を入れるか怯みを引くかしか突破方法がありません。
裏選出でもDLで特攻を上げられがちで負担がかかりやすいこと、またペリッパーのSを下げているせいで削りを入れる前に上から電気技即死の危険も大きいため、ちょっと面倒なポケモンです。

カビゴンf:id:Mtfuji:20180312144105p:plain
雨、非雨共に搦め手が少ないので鈍いとリサイクルで要塞化してくるとキツいです。特防が高いためペリの波乗りが半分ちょっとしか効かず、リサイクル連打で雨を枯らして受けきられてしまうのもキツポイント高めです。
持久戦型を警戒しまくってたら一回初手ノーマルZ→自爆で1.9体持っていかれて負けた対戦もあり、苦手でした。

ギルガルドf:id:Mtfuji:20180312144434p:plain
数値高すぎてメガポケモンの一致弱点技を耐える可能性がある理不尽です。グロスが技スぺの関係上ほぼ為す術がないため、非雨選出だとコケコで無理やり削って勝つという細い勝ち筋に頼るしかありません。
雨をつかってもラグの地震が中乱数1程度にしか効かず、耐えられた場合にはゴーストZか弱保発動シャドボが飛んでくるため返り討ちがキツイです…

・メガハッサムf:id:Mtfuji:20180312143814p:plain
裏選出がペリッパー以外比較的苦手としているポケモンなので、雨が出せないときに対処に困ります。
また、ペリッパーはバレパンを半減しつつ波乗りで押し流すことができるはずなのですが、ハッサムに素早さで負けているせいで、剣の舞を積んだ後の泥棒持ちがかなりきついです。

・スカーフゲッコウガf:id:Mtfuji:20180118220615p:plain
コケコの個別解説でも説明しましたが、あからさまだったら対面バックで対応しましょう。
草結び持った特殊型はバックしても解決策があるわけではないのでNG

・受けループf:id:Mtfuji:20180312144633p:plainf:id:Mtfuji:20180312144644p:plainf:id:Mtfuji:20180312144703p:plainf:id:Mtfuji:20180312144742p:plain
受けまわし系統の構築に入っているドヒドイデについては崩す手段を多く持ち合わせていますが、ムドー、ヤドランあたりとラッキーで受け回されるとほぼ勝てません。
基本的な勝ちパターンとしては、ペリッパーの前でナメた物理受けが居座ってくれるか、あるいはグロスのアムハンを極限まで隠して奇襲するかになります。

結果・総評

USM シングルレートS8
TN:fuji 最高・最終2014(203位)
TN:メリル 最高2020、最終1956(588位)
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2/11 第4回完熟オフ(48人規模)
予選4-1(2位抜け)、決勝T1回戦敗退(ベスト16)
※完熟オフ使用時はミミッキュ→霊獣ランドロス(HBゴツメ)

3/3 第1回SMC(スーパーモロカップ)(60人規模)
予選3-4 予選落ち

3/10 第9回とんぽけオフ シングルの部(23人規模)
予選4-1 予選落ち(1,2位との直接対決三すくみによるジャンケンによる)


前シーズンに続けて雨パでレート2000に到達できてうれしかったです。また、今回はあまり見ない(SM序盤だとごく少数いたらしい)メガネペリッパーというポケモンを使ってみましたが、思いのほか良好な使用感で、実際に結果も出すことができたため、今後構築を考えるときの思考の幅を広げるという意味では収穫が大きかったと感じました。
そして、SMシーズン1、6,7あたりのレートに時間を割くことができていたシーズンでチャレンジしてはいたものの、達成することができていなかったメイン、サブの2ROM2000を達成することができたことは個人的にとても嬉しかったです!
ただ、2000到達がシーズン終了間際で、どちらか一つを保存してもう片方でプレッシャー少なく潜れるという2ロム体制のメリットをあまり活かすことができず、更に上に上ることができなかったのは少し悔しいです。

脱出雨を2シーズン続けて使ってきたことになりましたが、強さを存分に実感できた反面、数的不利をどうしても取りやすいなどといった問題点も目に付くようになったため、S9では脱出雨以外の構築も触ってみて強みや弱みを学び、自分に合っている構築がどれなのかを考えていきたいと思っています。
他を使ってみてやっぱり脱出雨のほうが使い勝手がいいとなればしれっと元通りで使っているかもしれませんが()


今期レートで対戦した方、参加したオフでお世話になった運営、参加者の方、ありがとうございました!
また、構築記事を参考にさせていただいた先駆者の方もありがとうございました!

長い構築記事になってしまいましたが最後まで読んでくださってありがとうございました。質問等ありましたらこの記事のコメントかtwitter @l_nihamakene までどうぞ!