【単体考察】脱出ボタンニョロトノ 耐久調整
ポケモンブログのはずがポケモンに関する話題を書くのはずいぶん久々な気がする…
現在、シングルバトルの雨パーティーに組み込まれるニョロトノの型としては、相手の攻撃に後出しし、道具を発動させてエースの無償降臨を狙うことで雨を最大限利用することを狙う脱出ボタン型と、通りのいい水技によって相手の頭数を減らし、後続のポケモンたちが暴れやすい盤面を作ることを狙うミズZ型が存在しますが、個人的にミズℤ型では雨ターンの管理がシビアすぎる欠点が気になったため、天候のターンを確実に確保し雨エースを暴れさせることができる脱出ボタン型を主に使用していました。
ただ、現在大多数の脱出トノ入りの構築で採用されている調整について、運用しているうちに欠点も感じるようになってきたため、今回の記事はそういった欠点を補うために真皇杯予選で使用していたニョロトノの耐久調整についての単体考察となります。
ニョロトノ@だっしゅつボタン おだやか あめふらし
ねっとう/ほろびのうた/アンコール/まもる
197-x-103-110-159-90
(H252 B60 D196)
参考:原型
197-x-123-110-137-90
(H252 B220 D36)
臆病C全振りメガネコケコのEFボルトチェンジ 164~194(83.2~98.5%) 確定耐え
控えめC76振り(バシャのフレドラ耐え調整テテフの一般的C実数値)PFサイキネZ 163~193(82.7~98.0%) 確定耐え
控えめC全振りバシャーモのソーラービームZ 160~190(8132~96.4%) 確定耐え
陽気A全振りマンムー(ガブリアス)の地震 100~118(50.8~59.9%) 確定2発
A無振りカバルドンの地震 73~87(37.1~44.2%)+砂ダメ12(6.1%) 乱数2発(0.4%)←ステロや砂ダメ+1回で確定2発
いじA全振りミミッキュのミミッキュZ 162~192(82.2~97.5%) 確定耐え
SMS1でトノグドラを使っていたころからの伝統の調整の脱出トノをUSM環境になってからも愛用していましたが、SM発売当初に比べメガネコケコが大増殖したことで、初手の相手のメガネコケコにボルチェンを打たれた際にニョロトノが脱出ボタンを発動できずに倒されてしまい、なおかつエースのラグラージの牽制になるポケモンに引かれてしまうという場面が複数回あり気になりました。そのためメガネコケコのEFボルチェンを確実に耐えて脱出し、ラグラージに繋ぐという考えのもとニョロトノの耐久ラインに再調整を施しました。
副産物として、耐久に厚く振りエスパーZを持っているテテフのZサイキネを耐えて脱出することができたり、バシャなどの不意のクサZも受けきって脱出することができる点が挙げられます。
従来の調整に比べ物理方面がだいぶ脆くなってしまっていますが、過去の調整で実際に使用していたときも、物理技を2耐えすることで勝ちにつながる場面は少ないと感じていたのであまり支障はないと考えました。
ただ、Bへの振り方の違いでカバルドンの地震を確定で2耐え出来なくなってしまったところは天候合戦でよくやりあう相手だけに若干気になるところ。
脱出トノの重要な役割として、「相手の攻撃を1発耐えて天候を変えてから脱出し、後続のエースに繋ぎつつ再度天候を取る機会を伺う」というものがあるので、2耐え以上を難しくするという欠点はありつつも、本来の役割を確実にこなせるこの調整は検討する余地があると思いました。
D方面に厚くすることで火力にあまり努力値を割いていないテテフのエスパーZや不意のクサZを耐える目が出てきているのも予想外の副産物でした。
ちなみにコケコの眼鏡EF10万はHD特化しても耐えられないので諦めましょう…
短い記事ですが、脱出トノを使う上での方針の参考や一つの意見として考えていただければ幸いです。
単体考察のわりに脱出トノの被弾に関するダメージ計算が若干少ない(特に物理)と感じているため、実戦でこれはよく受ける機会が多かったという技やS調整などの別の考え方など、Twitter @l_nihamakeneへのリプライやこの記事のコメント欄での情報提供をお待ちしております。